アキレス腱断裂後の生活はここまで大変|松葉杖生活・一人暮らし・階段のリアル体験談

アキレス腱断裂体験記

※ケガ当日の出来事はこちらにまとめています

アキレス腱が切れた瞬間のこと、家族や上司とのやり取り、精神的な不安については第1話で詳しく書いています。

👉 アキレス腱が切れた日、最初に浮かんだのは仕事のことだった

アキレス腱断裂と診断されたとき、正直「痛み」よりも衝撃だったのは、これからの生活の不便さでした。

歩けない。
立てない。
片足に体重をかけられない。

仕事はどこで、どうやって行えばいいのか。
精神的な不安も一気に押し寄せてきました。

頭では分かっていても、実際に生活が始まると、その大変さは想像をはるかに超えていました。


家に入るだけで一苦労だった

病院から帰宅したとき、最初に立ちはだかったのは玄関でした。

靴を脱ぐ。
段差を越える。
片足で立つ。

たったこれだけの動作ができません。

松葉杖を使っていても体は不安定で、少しバランスを崩しただけで転びそうになります。
玄関で片足立ちになった瞬間、体がふらつきました。とっさに壁に手を伸ばしましたが、届かなければ転倒していたと思います。

たった数センチの段差が、こんなにも怖いものになるとは思いませんでした。

そのとき、次男が無言で肩を貸してくれました。
普段あまり会話をしない息子のその行動に、胸が熱くなりました。

心の声
心の声

「一人じゃ生活できない」

初めて現実として実感した瞬間でした。


トイレは“最難関ステージ”だった

松葉杖生活で一番怖かったのはトイレでした。

座る。
立つ。
方向転換する。

この一連の動作が不安定で、常に「滑ったら終わり」という恐怖があります。

夜中にトイレに行くときは暗さも相まってさらに怖くなります。
手すりを掴んでいても「本当に支えられるのか」と不安になる。

普段は何も考えずにしている動作が、命がけの作業のように感じました。

トイレの回数を減らしたいので食事量を少し減らし、大好きなお酒も我慢するようになりました。
こんな形で生活をコントロールすることになるとは思いませんでした。


風呂はリラックスどころか戦場

風呂も同じです。

濡れる=滑る。
片足では踏ん張れない。
バランスが取れない。

さらにギプスを濡らさないために45Lの袋をかぶせ、水が入らないよう細心の注意を払います。
ただ体を洗うだけなのに、神経を使い続ける。

湯船に浸かって癒やされるどころか、シャワーを浴びるだけで精一杯。
冬の寒さも加わり、風呂は「休まる場所」ではなく「乗り越える場所」になりました。


服を着ることがこんなに難しいとは思わなかった

アキレス腱断裂 服を着るのが困難

ギプスを付けているためズボンが通りません。
足が上がらない。
体勢が取れない。

それまで意識したこともなかった「服を着る」という動作が、こんなに難しいとは思いませんでした。

この日、妻とワークマンへ行き、ゆったりしたズボンや動きやすい服を買いました。
試着も満足にできない中、「機能」で選ぶしかない。

仕事用の鞄もリュックに変更。
想定外の出費も増えました。

ケガをすると、生活の基準が「見た目」から「安全と機能」に変わります。


松葉杖生活で分かった「家の危険地帯」

家の中は安全な場所だと思っていました。
でも松葉杖生活になると、危険だらけです。

床に置いた物
カーペットの端
小さな段差

今まで気にも留めなかったものが、転倒リスクに変わりました。
常に整理整頓しておくことが、命を守る行動になると感じています。


手術後、単身赴任先で一人になる不安

さらに大きな不安がありました。
手術後、私は単身赴任先に戻らなければなりません。

家族がいない場所で、一人で生活できるのか。

ゴミ出しは?
買い物は?
夜中に転んだら誰が助けるのか。

単身赴任先は2階アパートで、寝る場所はロフト。
階段を上り下りしなければ生活できません。

「一人」という言葉が、これほど不安になるとは思いませんでした。


階段は恐怖の象徴になった

手すりを握り、片足でバランスを取る。
下りは特に怖い。

一段降りるたびに心拍数が上がります。

「落ちたら終わる」

そんな感覚が常にありました。
単身赴任先のアパートには手すりもなく、恐怖はさらに強まります。


アキレス腱断裂後の生活で事前に知っておきたかったこと

体験して分かったのは、痛みよりも「生活環境の準備」が重要ということでした。

特に困るのは、

  • 水回り
  • 着替え
  • 移動スペース
  • 階段
  • 一人暮らし環境

これらは精神論ではどうにもならず、環境整備がすべてだと感じました。


松葉杖生活で本当に役立ったもの

  • ゆったりしたズボン
  • 両手が空くリュック
  • 滑りにくい室内履き
  • 家具配置の見直し

生活は「便利」より「安全」が優先になります。


「歩ける」は当たり前じゃなかった

歩けること
立てること
動けること

これらは当たり前ではなく、失って初めて価値に気づく“資産”でした。

今まで車椅子の人を見ても深く考えず生活していた自分を反省しています。
治ったら、誰かの役に立てることをしたいと本気で思うようになりました。


家族がいる意味が変わった日

アキレス腱断裂 家族に感謝

次男の肩。
長男の心配の言葉。
妻の支え。

生活が不便になるほど、人のありがたさが見えてきました。

今まで家族を蔑ろにしてしまった場面を思い出し、反省と後悔が押し寄せます。
同時に、人生観が大きく変わり始めています。


このケガは生活を壊したけど、見えなかったものを見せてくれた

アキレス腱断裂 生活の大変さが教えてくれたこと

アキレス腱断裂は生活を一度壊しました。
でも同時に、今まで見えなかったものを見せてくれました。

止まったことで、見えたものがありました。

そして今、週明けからの仕事への不安と向き合いながら、自分のこれからを考えています。

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